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侵略者の痕跡

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★2011年7月14日撮影、伊良部島、GR DIGITAL III+DiCAPac、1:1
最初から微かな違和感を感じていたが、その正体は良く判らなかった。
が、シュノーケリングをして間も無く、見た事の無い痕跡に気付いた。
珊瑚の表面に誰かが石膏を溢した様な痕が有るのだ。
それも一個や二個では無く、同様の痕跡が多くの珊瑚に残されている。
海水は暖かいのに、見ていると変な寒気を感じさせる異様な痕跡だ。
気になって尋ねると「アレがオニヒトデに喰われた痕だよ」との返答。
冬の間に侵入して気付いた時には手遅れだったとか。

オニヒトデは珊瑚を喰い荒らす天敵。
その姿は異次元からの侵略者の如く、異様で禍禍しい。
そして、一匹のオニヒトデを半分に切断して放置すると二匹のオニヒトデになる、不死身の生命力。
捕獲したオニヒトデは焼却すると云うが、それが確実な処分方法だろう。
(沖縄本島では有機肥料にしている企業もあるらしい)

だが、オニヒトデが大量に発生した原因は人間が海を汚したから、と云う説も有る。
だとしたら、侵略者は我々と云う事になるな・・・
このimageを選んだのは、魚が抗議している様に見えたからだ。
「美しく豊かな海を返せ」と云う無言の抗議を。

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by photo_artisan | 2011-08-19 00:00 | 宮古島2011
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