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回折現象

回折現象_e0004009_0194899.jpg

★D300+Micro-NIKKOR 55mm F3.5、モノクロ化
普段、必要以上に絞る事はしない。
精々f5.6、偶にf8だ。
理由はシャッター速度が遅くなる事に拠る手ブレや被写体ブレを避ける為。
もう一つは回折現象に拠る解像度の低下を防ぐ為。
此処までは誰でも知っている事だが、この回折現象を意図的に活用した巨匠もいる。
故・秋山庄太郎先生だ。
APO-MACRO-ELMARIT-R 100mm F/2.8と云う銘玉がある。
秋山氏はスタジオで花を撮る時、此のマクロレンズをf16に絞って使っていた。
当然、回折現象で解像度は落ちる。
が、逆に花の質感描写には最適なレンズになるのだ。
同様の現象は他のレンズでも見られるがAPO-MACRO-ELMARIT-R 100mm F/2.8の場合
一種独特な上品な描写になる。
そんな薔薇の写真に憧れたが、流石に手が出なかったな(苦笑)

因みに彫刻を撮影した際の絞りはf32。
被写界深度は充分だが、f5.6での描写と比較すると柔かい。
by photo_artisan | 2010-10-22 00:00 | 独白
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